2017年1月12日木曜日

時刻: 10:48 投稿者 estec-inc

社長の武部です。

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、皆様よりご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も変わらぬご愛顧を賜ります様、お願い申し上げます。

さて新春といえば、毎年恒例のマグロの初セリが1月5日、行われました。
今年は、例年の板前寿司&銀座久兵衛vsすしざんまいによる価格一騎打ちと異なり、
新たに、築地すし好と元気寿司が参戦したことが注目されましたが、
結果、すしざんまいが7,420万円で212kg青森大間産マグロを落札しました。

ただマグロ相場(水産庁発表)は、1,440円/kg(平成27年度)であることを考えると
あまりにも高額です。

なぜこの差が生まれるのでしょう?

すしざんまいは、新年初のセリであること、お祭り・イベントであること、
宣伝効果が高いこと、大漁祈願等から、お客様に提供し受領する代金では、
明らかに不足する差を満たすに値あると判断したのだと思います。

一般論ながら、日本の卸売市場では初物・儀式・祭事等の
大願成就に対する寄進に近い(縁起を担ぐ)感覚で
通常相場より高い代金を支払う習慣があり、
そのことをご祝儀相場と呼んでおります。

不動産においても、一昨年3月の北陸新幹線開業による金沢駅周辺の地価上昇について、
首都圏を中心にご祝儀相場と揶揄する声が多く聞こえましたが、
現在、新幹線開業時に比べ観光客は減少しているものの、
なお多くの観光客が金沢に来て頂いているおかげで、
ホテル業者を中心に活発な投資が継続的に行われており、
その地価上昇は金沢駅周辺のみならず市街地に波及しております。

つまり今の金沢は理想に実態が追従している状況であり、
そういった意味では地価上昇はご祝儀ではないと言えるでしょう。

ただこのバランスが実態から崩れたとき、
観光客のみの集客力を背景とした地価は下落を始める・・・
そう考えると本年は金沢市にとっても、市民の一員である当社としても、
勝負の年となるように思えてなりません。

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