2016年10月4日火曜日

時刻: 12:02 投稿者 estec-inc

社長の武部です。

今日は不動産投資顧問業者として
「費用対効果」について、少しお話ししたいと思います。

「費用対効果」とは、その字の通り
「かけた費用に対して、どのくらいの効果があるか?」の意味であり、
不動産の世界はもとより皆様の職場・・・
上司などが部下に対し日常的に使う言葉だと思います。

不動産投資なら、1,000万円で買った不動産が
1,200万円で売れれば、単発的に200万の売却効果、
年100万円で貸せれば、年10%の運用効果があったという事です。

ただ「費用対効果」とは、
必ずしも金銭による効果ばかりを指すものではなく
例えば・・・
勤務時間内にたくさんお仕事を熟(こな)したあなたが、
休日に手作り料理で家族を喜ばせ・・・
居心地が良くなった等もある意味、「費用対効果」と
言えるのではないでしょうか?

また「逓増(ていぞう)・逓減(ていげん)」という言葉もあります。
一般的には、数量がしだいに増えること・しだいに減ることを意味しますが、
投資の世界では、この二つを合わせ「逓増減の法則」と言い、
「投資をし過ぎると効果が得られにくい」との意味です。

不動産投資なら、1,000万円で買った不動産が1,200万円で売れたなら
その隣の不動産を1億円で買えば、1.2億円以上で売れる?
1,000万円で貸せたなら、その隣の不動産を1億円で買えば
年1,000万円以上で貸せる?ということで
投資を10倍にしたい場合、必ず10以上の効果が出るとは限らない、と
「費用対効果」に対する戒めにも近い言葉です。

つまり先ほどの話で例えるなら
あなたが手料理を振舞うことでの家族の喜びと
あなたが突然、世界一周旅行を家族にプレゼントした時の家族の喜びとを
「逓増減の原則」で検証した場合、
世界一周旅行という法外なプレゼントに、家族は喜びの一方で
不安(家計・時間)やあなたへの疑念が生じることを考えると
あなたが手料理を振舞うほうが・・・
「逓増減の原則」では効果が高いと言えるのではないのでしょうか。

特に最近話題の東京オリンピック・・・
開催が待ち遠しいものの、一方でどんどん予定額が膨らんでいます。
世界が注目するオリンピック、開催国としての会場整備という費用に対し
日本が世界に向かって発信するメッセージの公信力、
日本が世界に対し担う役割
たくさんの外国人観光客が来日するという事に加え、
費用換算が難しい「日本の面目を保つ」という効果から
漠然ながら「費用対効果」は高いと思われるものの
この予定額の膨張・・・
「逓増減の原則」では???との思いが燻る今日この頃です。

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